札幌芸術・文化フォーラム

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ACFアートサロン

シリーズ「今こそ未来だ」大友良英レクチャー

日時 2012年9月9日(土)
開場17:00 開演17:30
会場 札幌市教育文化会館研修室

札幌市中央区北1条西13丁目7

料金

一般¥1,500 ACF会員¥1,000 (9/9ライブ共通券¥4,000)

このたびACF ART SALONとして音楽家で世界的に活躍している大友良英氏をお招きしてレクチャーを行います。

大友良英氏は音楽会社などに所属をせず、個人活動のみで世界に認められた日本で稀有な音楽家です。海外での演奏やプロデュース、美術館での展覧会、テレビドラマや映画音楽の制作、昨年から行われている「プロジェクトFUKUSHIMA! 」の活動、知的障害者とミュージシャンたちによるグループ「音遊びの会」など様々な地域・環境下で表現を行なっています。

「音楽」と「美術」の領域にまたがる幅広い活動、様々な地域社会との繋がりでの活動の中から大友氏が今一番注目している分野についてお話して頂きます。
札幌でライブを見る機会は少なからずありますが、本人の言葉で話を聞く機会はそうそうありません。このチャンスをお見逃しなく。

大友良英

横浜生まれ、10 代を福島市で過ごす。若いうちからジャズ喫茶に入り浸り、阿部薫、高柳昌行などのフリー・ジャズに衝撃を受ける。
高校卒業後上京、明治大学に入学。ジャズ研に入り、民族音楽の授業に出入りするが、結局4 年在籍した後、大学を中退する。新宿ピットインをはじめ数々のライブハウスに通うかたわら故高柳昌行に師事、自身もターンテーブル、ギター奏者として活動を開始し、90 年代には欧米の先鋭的なフェスティバルやライブに出演し世界的な評価を得るようになる。
ノイズミュージックやフリー・ジャズの分野などで、自身のソロから企画性の高い各種ユニット、様々なプロデュースや即興での洋の東西を問わないコラボレーションまで作品の幅も広く、これまでリリースされたCDの数はおびただしく著書も多い。一方、映画音楽、NHK テレビドラマの劇伴などの作曲も数多く手がける。また、知的障害者とミュージシャンたちによるグループ「音遊びの会」でも注目をあつめている。
近年は、音楽と美術の領域にまたがる” 音の展示” ともいえる新たな作品を次々に発表している。2007 年にはせんだいメディアテークの「without records」展、2008 年には山口情報芸術センターの「ENSEMBLES」展、2009 年には東京を中心に各地でゲリラ的に展開した「ENSEMBLES’09/ 休符だらけの音楽装置」展、さらに2010 年には水戸芸術館での展示「アンサンブルズ2010―共振」展など。
昨年は3・11 をうけて『プロジェクトFUKUSHIMA!』を4人の共同代表の一人として立ち上げ、放射能で汚染された福島市の公園にNET の呼びかけに全国から寄せられた風呂敷を客席に敷き詰めて線量を低減し「フェスティバルFUKUSHIMA!」を開催(2012 年は8月15-26 日開催予定)するなどの活動で、2012 年度芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞。あわただしく世界を往き来するいま最も多忙な音楽家のひとり。